飲食店

飲食店の電気代はどれくらいかかるの?【節約術6選と利益を伸ばす方法】

飲食店の電気代

こんな疑問にお答えします。

 

この記事で紹介する節約術を実践すれば電気代を減らすことができますよ。

 

ぼくが店長をしていたときに実践してきたことをご紹介しますね。

 

この記事の信頼性

この記事を書いているぼくは飲食店の経験が15年あります。

これまで店長を長年勤めてきました。

これまでのぼくの経験を交えて解説します。

この記事の内容

  • 飲食店の電気代はどれくらいかかるの?
  • 飲食店の電気代の節約術6選
  • 飲食店は電気代以外の経費も節約して利益を伸ばそう

 

この記事では飲食店の電気代の節約術をご紹介します。電気代が節約できれば他の経費も節約したいですよね。他の経費も節約する方法もご紹介します。

 

この記事の内容を実践すればお店の電気代が下がることはもちろんお店の利益も増えますよ。

 

この記事は5分で読むことができます。



飲食店の電気代はどれくらいかかるの?

飲食店の電気代はどれくらい?

飲食店の水道光熱費は売上に対して5%です。

 

飲食店の水道光熱費の割合

飲食店の水道光熱費は売上に対して5%です。

飲食店の水道光熱費
引用元 飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)より

 

6割のお店が5%以下ですね。

 

もし月間売上が400万円なら下記のような収支ですね。

項目金額比率
売上4,000,000100%
原価1,200,00030%
人件費1,200,00030%
家賃400,00010%
水道光熱費200,0005%
販売促進費200,0005%
減価償却費200,0005%
その他経費200,0005%
営業利益400,00010%

 

業態別の電気代

業態別の電気代は下記です。

飲食店の電気代

  • 居酒屋: 5〜10万/月
  • カフェ: 3万/月
  • ラーメン店: 2〜4万/月

 

飲食店の電気代は業態によって違います。

 

理由は下記の通りです。

業態によって電気代が異なる理由

  • 料理のジャンルが違う
  • 営業形態が違う
  • 営業時間が違う

 

料理のジャンル

電気代が業態によって違う理由は料理のジャンルが違うからです。

 

たとえばラーメンやそば屋さんでは麺をゆでたり冷やしたりするために水をたくさん使います。

 

オーブンを使った料理が多いイタリアンや強い火力で一気に炒め物を仕上げる中華料理はガスや電気をたくさん使いますよね。

 

営業形態

電気代が業態によって違う理由はお店の営業形態が違うからです。

 

たとえばお店を構えてお客さんに来店してもらう業態と店頭販売やテイクアウトが主な業態では電気代は違いますよね。

 

店頭販売やテイクアウトのお店ではお客さんが滞在しないのであまり電気代がかかりませんね。

 

営業時間

電気代が業態によって違うのは営業時間が違うからです。

 

24時間営業のお店とランチだけ営業するお店では電気代は違いますよね。

 

地下にあるお店も営業時間は電気を付けないといけないので電気代は高くなりますね。


飲食店の電気代の節約術6選

飲食店の電気代節約術

飲食店の電気代の節約術6選は下記です。

飲食店の電気代の節約術6選

  1. 冷蔵庫・冷凍庫の管理
  2. こまめに消す
  3. エアコン
  4. LEDへの切り替え
  5. 省電力の機器へ買い替え
  6. 電力会社の切り替え

 

1.冷蔵庫・冷凍庫の管理

飲食店の電気代の節約術は冷蔵庫・冷凍庫の管理です。

 

古い冷蔵庫・冷凍庫を使っていると電気代が高くつきます。

 

業務用冷蔵庫メーカーのホシザキの公式サイトには、2005年に発売された冷蔵庫と2018年に発売された冷蔵庫では年間の電気代が15,400円も違うという結果が掲載されています。

HOSHIZAKI公式サイトを見る

 

冷蔵庫の寿命は9年程といわれています。そもそものスペックが低く冷蔵機能も低下している古いタイプを使っているならあたらしい冷蔵庫へ切り替えることを検討するいい機会です。

 

フジユウ
冷蔵庫は購入だけではなくリースができるのでリースも検討してみるといいですよ

 

2.こまめに消す

電気代の節約術はこまめに電気を消すことです。

 

使っていない部屋に電気のつけっぱなしははもったいないですよね。

 

お店のスタッフ全員が節約意識を持って行動してくれたらありがたいですが、そうもいかないかもです。

 

朝礼や終礼などのちょっとしたミーティングで節電を伝えましょう。1回では全員は聞いてくれないので言い続けましょうね。

 

フジユウ
事務所や更衣室の電気はマメに消しましょう

 

3.エアコン

飲食店の電気代の節約術はエアコン対策です。

 

エアコンはいろいろな電気代の節約術があります。

 

エアコンの節電対策は下記です。

エアコンの節電対策

  • エアコンの温度
  • エアコンクリーニング
  • 風向き
  • 室外機

 

エアコンの温度

エアコンの節電対策はエアコンの温度設定です。

 

エアコンは設定温度を1℃上げるだけで10%節電できますよ。

引用元 TagTag(北海道ガス)を見る

 

飲食店は夏のエアコン温度を大幅に下げて営業しているお店もありますが、夏のエアコンの設定温度を見直してみましょう。

 

フジユウ
エアコンをガンガンに効かしているお店がありますが寒すぎますよ

 

エアコンクリーニング

エアコンの節電対策はエアコンのクリーニングです。

 

エアコンの汚れは運転効率を大幅に下げる原因になります。2週間に一度くらいの頻度でフィルターのほこりを掃除機でとったり、水洗いをしてタバコなどの気になるにおいを除去しましょう。

 

お店では「清掃できない部分」や「落としきれない汚れ」に対してはオーバーホール(分解洗浄)を業者に依頼するのもおすすめです。実際にオーバーホールを行ったお店では最大40%に及ぶ電気代の削減に成功していますよ。

飲食店の電気代節約術 エアコンクリーニング

 

下記は天井埋め込みタイプ1台のオーバーホールの値段比較です。

【ダスキン】
【おそうじ本舗】
【おそうじ革命】
値段(税込)38,500円33,000円26,400円
作業時間3時間程度3時間程度3時間程度
特典2台目は3,300円引き
3台目からは6,600円引き
業務用ではなし2台目から2,000円引き
支払方法現金、銀行振込現金、クレカ現金
口コミダスキン 口コミおそうじ本舗 口コミおそうじ革命 口コミ
こんな方におすすめ実績のあるプロに依頼したい
高い技術力で細部までキレイにしたい
仕上がりに保証がある
予約が取りやすい
土日祝も可
費用を安く抑えたい
翌日作業可

 

フジユウ
オーバーホールをする前に定期的にフィルター清掃をしておきましょう。フィルターの清掃をしておかないと詰まってしまいますよ

 

風向き

エアコンの節電対策はエアコンの風向きです。

 

エアコンを使うときは温度を調整するより風向きを調節した方が節電につながります。

エアコンの風向き

  • 冷房: 水平or上向き
  • 暖房: 下向き

 

冷房は風向きを水平もしくは上向きに設定するのがおすすめです。なぜなら冷たい空気は下に降りてゆく性質を持っているので風向きを上にすると徐々に冷たい空気が下がっていってお店全体を冷やす効果があるからです。

 

反対に暖房は風向きを下にしましょう。なぜなら暖かい空気は上に昇っていく性質があるので風向きを下げることで効率よくお店全体を暖めることができるからです。

エアコンの注意点

  • エアコンはこまめに電源は切らない
  • あまり使わないときは微風にしたり送風に切り替える

 

節電しようと使わないときは電源をこまめに切るかもですが、エアコンではおすすめしません。エアコンは設定温度に達するまでフル稼働するため消費電力が高くなって節電にはならないですよ。

 

使わないときは微風に切り替えたり、部屋が冷えてきたら送風に切り替えるなどの対策をしたほうが節電につながります。

 

室外機

エアコンを使いすぎたり直射日光があたりすぎると室外機の熱交換器が熱くなりすぎて運電効率が悪くなります。

室外機の注意点

  • 室外機に直射日光は当てない
  • 室外機も定期的に清掃する

 

夏の暑い時期に直射日光がガンガン当たる場所に室外機があるなら、よしずを立てかけて室外機の周りの温度を下げるようにしましょう。ちょっとしたことですが節電効果を高めることができますよ。

 

フジユウ
室外機にホコリがびっしりついているとエアコン効率が悪くなり電気代は上がります。ぼくが店長をしていたときエアコンの効きが悪かったので室外機を見たらホコリがびっしりで驚いたことがあります。室外機の清掃も定期的に行いましょうね

 

4.LEDへの切り替え

現在蛍光灯や白熱灯を利用しているお店が多いかもですが節電のひとつとしてLED照明への切り替えを検討してみましょう。

 

LED照明は従来の電球と比べて約40倍、蛍光灯と比べて4~5倍寿命が長いので長い目でみればメリットは多いです。

 

とはいえLEDの設置には工事が必要だったり、値段が蛍光灯よりも高いというデメリットがあります。

 

初期投資なしで導入できるのはLEDレンタルサービスです。

アイリスオーヤマLEDレンタルを見る

 

レンタル期間中の製品は保証されます。レンタル期間は5、6、7年間で選ぶことができます。月々のレンタル料金は削減できた電気代から一定額を支払います。

 

5.省電力の機器へ買い替え

電化製品は新機種であるほど省エネ効率が高く、使用電力が少なくなります。

 

古い電化製品を利用しているなら買い替えを検討してみましょう。

省電力へと検討する機器

  • 冷蔵庫
  • 製氷機
  • コールドテーブル
  • おしぼりウオーマー

 

冷蔵庫

冷蔵庫の消費電力は電気代の中で占める割合が大きいので、省エネ効率の高い新型への切り替えは節電に大きなインパクトを与えます。

 

古くなった冷蔵庫によく見られるドアパッキンの不具合を放っておくと冷蔵庫で17%、冷凍庫で約27%もの余分な電力がかかります。

 

10年前に発売された冷蔵庫から最新のものへ切り替えると、年間約500kWh(約13,000円)分の削減ができます。

 

製氷機

製氷機の入れ替えを検討してみましょう。

 

たとえばパッキンが壊れたまま使っていると冷気が逃げて電気代がムダです。

 

本来の製氷能力が発揮されないと氷が追い付かないなんてこともありますよ。

 

コールドテーブル

コールドテーブルはできた料理を冷たい状態でキープするための厨房機器です。

 

ステンレスでできた天板の下に両開きの冷蔵庫が設置されており、飲食店の厨房では必ず見かける設備です。

 

フジユウ
ぼくは台下冷蔵庫と呼んでいました

 

業務用厨房機器の大手であるホシザキのコールドテーブルでは1999年に発売されたものと2011年に発売されたものでは、消費電力に年間で26,800円も差がありますよ。

 

おしぼりウオーマー

おしぼりを温めたり冷やしたりするおしぼりウォーマーもお店に合ったものかどうかをしっかりと確認しましょう。

 

例えば小型と中型のおしぼりウォーマーでは年間で15,000円ほど金額に違いがでます。そのため現在中型を使っていて、スペースに余裕があるようなら小型に切り替えるのがおすすめです。

 

6.電力会社の切り替え

電気代の節約といったら電力会社の見直しです。

 

電気代に不満があるなら電力会社の見直しを検討してみましょう。

 

たくさんの電力会社がありますのであなたに合った電力会社が見つかりますよ。

国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】を見る

エネチェンジは電気だけでなくガス会社の見直しもできますよ。

 

飲食店は電気代以外の経費を抑えて利益を伸ばそう

飲食店は電気代を抑えて利益を伸ばそう

電気代以外の経費も抑えて利益を伸ばしていきましょう。

 

抑える経費は下記です。

飲食店で抑えるべき経費

  • 原価
  • 人件費
  • 販促費
  • 水道代

 

原価

飲食店で原価の管理はとても大切です。

 

原価は売上に対して30%も占める経費だからです。

 

原価を抑えるポイントは下記です。

原価を抑えるポイント

  • 在庫
  • 歩留まり
  • ロス
  • 検量
  • 棚卸し

 

原価を抑える方法は下記の記事でくわしく解説していますので参考にご覧ください

飲食店での原価の計算方法と改善策5選【飲食経験15年の僕が解説】を読む

 

人件費

飲食店で人件費の管理はとても大切です。

 

人件費も原価と同じように売上に対して30%も占める経費だからです。

 

抑える人件費はアルバイトの人件費です。

 

社員は毎月固定なので抑えようがありませんからね。

 

人件費を抑えるポイントは下記です。

人件費を抑えるポイント

  • 売上を上げる
  • コストを見直す(ムダな時間を見直す・生産性を上げる)

 

人件費を抑えるために売上を上げるってどういうことって思うかもです。人件費を抑える方法は下記の記事でくわしく解説していますので参考にご覧ください。

【困っている店長は必見!】飲食店の人件費率|2つの改善策を解説を読む

 

販促費

飲食店で抑えられる経費は販促費です。

 

ひと昔なら販促といえば新聞折り込みチラシとポスティングでした。

 

でも今はWebでも販促を行えますよね。

 

効果がある販促方法は下記です。

効果のある販促方法

  • SNS運用
  • HP作成
  • グルメサイトへ登録
  • イベントを開く
  • 看板を置く
  • テイクアウト
  • デリバリーサービス
  • 来てくれたお客さんを逃がさない

 

販促は今すぐにできることがあります。まずはやってみることですよ。

 

今すぐにできる集客方法については下記の記事でくわしく解説していますので参考にご覧ください。

【うれしい悲鳴】飲食店のマーケティング手法を元店長が解説しますを読む

 

水道代

電気代も気になりますが水道代も気になりますよね。

 

水道代を減らすことができるとその分利益が増えますからね。

 

削減に取り組む価値はありますよ。

飲食店の節水対策

  • つけ置き洗い
  • 食洗機
  • 節水コマ
  • 毎回の請求金額を確認する
  • 下水道代の減免を受ける

 

飲食店の節水対策は下記の記事でくわしく解説していますので参考にご覧ください。

飲食店の水道代の平均はいくら?節水対策5選も解説しますを読む

 

利益を伸ばす方法

経費を削減できたら利益を伸ばしたいですよね。

 

飲食店の売上は「客数」と「客単価」で決まります。

 

利益を伸ばすには「客数」を増やして「客単価」を上げることです。

客数を伸ばす方法

  • お店を知ってもらう
  • 接客を良くする

 

お店を知ってもうにはマーケティングが必要ですし、接客を良くするにはアルバイトへの指導は欠かせませんね。

客単価を伸ばす方法

  • メニューを変える
  • サイドメニューを売る

 

客単価を伸ばすにはサイドメニューを売ることです。今からすぐに取り組めますよね。

 

利益を伸ばす方法は下記の記事でくわしく解説していますので参考にご覧ください。

【決定版】飲食店が儲かる仕組みは経費管理と売上アップ策にあり!を読む

 

まとめ 飲食店は電気代を節約して利益を伸ばそう

飲食店は電気代を削減して利益を伸ばそう

今回は飲食店の電気代について解説しました。

 

飲食店でできる電気代の節約術は下記です。

飲食店の電気代節約術6選

  1. 冷蔵庫・冷凍庫の管理:古い機器は電気代がかかる
  2. こまめに消す:スタッフ全員に周知
  3. エアコン:温度・クリーニング・風向き・室外機
  4. LEDへの切り替え:アイリスオーヤマ公式サイトコムズワン本店
  5. 省電力の機器へ買い替え:冷蔵庫・製氷機・コールドテーブル・おしぼりウオーマー
  6. 電力会社の切り替え:国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】

 

今すぐにできる節約術もありますので、まずはやってみましょう。

 

電気代を節約して利益を伸ばしましょう。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

フジユウ

ブロガー・Webライター
20年以上のサラリーマン経験から不自由さを感じ、選択できる楽しさを目指し発信しています。
新車営業マン・飲食店店長・マンション管理員と、さまざまな職種を経験してきました。
これまでの経験がお役に立てば、うれしいです。

-飲食店