飲食店

15年経験した僕が飲食店の役職を詳しく解説【昇進する具体的な方法4選】

飲食店の役職
「飲食店の役職にはどんなものがあるのかな」
「やっぱり現場はキツいから早く出世したい」
「役職を上げるには何をすればいいんだろう」
困った店長

飲食業界を目指すなら、やっぱり出世したいですよね。

この記事を書いているぼくは、飲食店での勤務歴が15年あり店長の経験は10数年あります。

記事前半では『飲食店の役職と仕事内容』を解説し、記事後半では『出世する具体的な方法』について解説します。

この記事では店長の仕事内容と飲食店で役職を上げる方法が分かります。

キツいと言われる飲食業界でも役職が上がればラクになるので、飲食業界を目指している方はぜひ参考にしてくださいね。

飲食店の役職(現場)を紹介

飲食店の役職

まずは店舗での役職を紹介します。

  • 店長
  • 副店長
  • チーフ
  • トレーナー

飲食業界に入れば現場からのスタートなので、仕事内容を確認してみましょう。

店長

店長は店舗のまとめ役です。店舗を運営していくために営業計画を立てて毎月の目標を達成できるように管理していくのが、店長の仕事です。

具体的には料理や接客態度、トイレの清潔感など全ての品質を一定以上に保つためにアルバイトの指導をします。自分自身がお手本となるような接客や調理も店長の仕事です。

店長の仕事内容には、以下の通りのようなものがあります。

  1. 売上管理
  2. 食材管理
  3. 顧客管理
  4. アルバイトの採用・教育
  5. 販促

飲食業界に入ったらまず店長を目指します。店長の仕事内容を把握しておくと昇進が早まる場合があるので、しっかり確認しておきましょう。

1.売上管理

売上管理とは、1ヶ月の売り上げが達成できるように手を打つことです。昨年の売上データやイベントなどを見て、来店してもらえるように集客します。

フジユウ
会社からのプレッシャーがあるので、予算が達成できない月は胃が痛くなります

2.食材管理

食材管理とは、原価管理のことで食材の使用量を適正にすることです。店長の大切な仕事の1つです。食材管理ができないと店舗の利益が出ないので、上司からのプレッシャーはきついですよ。

原価管理については、飲食店での原価の計算方法と改善策5選【飲食経験15年の僕が解説】でくわしく解説しているので気になる方はご覧ください。

3.顧客管理

店長の仕事はお客様を守ることです。お客様がいつまでも来店してくれるように、アンケートを取ってりクレーム対応したりします。

最近見かけないお客様に割引券が入ったDMを出して来店を促すことも顧客管理の仕事です。

飲食店はお客様商売なのでクレームはつきものなのですが、やはりクレーム対応は神経すり減らします。

クレーム対応については、クレーマーからファンになる! 飲食店のクレーム対応でくわしく解説していますので気になる方はご覧ください。

4.アルバイトの採用・教育

店長の仕事の中で、アルバイトの採用・教育はめちゃくちゃ大切です。飲食店は、数名の社員と多くのアルバイトで構成されているからです。

アルバイトの教育・採用に手を抜いていると、自分の休みは無くなるしクレームばかりの店になってしまうかもしれません。

とはいえ、アルバイトの教育を社員だけで行うのは大変です。店舗によっては社員が1人しかいないこともあるので、ベテランアルバイトに新人の教育を手伝ってもらいましょう。

5.販促

チラシやDMでお客様に来店を促すのが、販促です。ぼくは勤務していときの販促といえば、新聞折込とポスティングが主流でした。

でも今はチラシを撒くだけではなく、TwitterやInstagramで無料でできますよ。

飲食店の効果的な販促については、【うれしい悲鳴】飲食店のマーケティング手法を元店長が解説しますでくわしく解説していますので気になる方はご覧ください。

副店長

副店長は店次長、店長補佐とも呼ばれ、店長の補佐役です。店長と副店長は交代で休みを取り、必ずどちらかがいるようにシフトを組みます。

何かあったときに責任者がいないとアルバイトは困りますよね。副店長の仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • 売上管理
  • 食材管理
  • 顧客管理
  • アルバイトの採用・教育

副店長は店長の補佐ですが、同じ仕事ができることが求められます。いずれ店長になる人ですからね。

チーフ

チーフは、3番手で店長・副店長の次に責任のある役職です。チーフは、接客や調理をメインにしながらも管理業務も担当します。

チーフの仕事内容はこちらです。

  • 接客、調理などの現場の仕事
  • アルバイトの指導
  • 原価や人件費の管理

チーフは調理や接客の仕事をしながらも、アルバイトの指導や食材管理といった管理業務も行います。

管理業務も行うので大変ですが、店長になるためには避けては通れませんね。

トレーナー

トレーナーは、新人アルバイトに指導や研修を行って現場で戦力となるように教育する役職です。トレーナーは本部から派遣される専任か、店長や副店長が兼任する場合もあります。

また、会社によっては先輩アルバイトが新人を指導することもあります。トレーナーの仕事内容はこちらです。

  • 新人アルバイトの指導
  • 新人アルバイトのモチベ維持

トレーナーはアルバイトのモチベーション維持も行います。新人は最初不安だらけなので、トレーナーが悩みを聞いてあげるとやる気アップになります。せっかく採用したのにすぐに辞められるとツラいですからね。

飲食店の現場以外の役職を紹介

飲食店で現場以外の役職

飲食店では、現場以外にもさまざまな役職があります。現場以外の役職に下記のようなものがあります。

  • マネージャー
  • 企画
  • 広報
  • 総務
  • 店舗開発

現場を離れられれば、土日休みもあり得ます。キャリアアップのために現場以外の役職も確認しておきましょう。

マネージャー

マネージャーは、担当店舗の管理を行う仕事です。具体的にはマネージャーの仕事内容は、下記のようなものがあります。

  • 担当店舗の売上・経費管理
  • 課題抽出と解決策の提示
  • 収支報告
  • 担当店舗でのオペレーション

担当する数店を回って問題点や改善点などを店長や副店長、チーフと話し合って店舗をより良くしていくのが、マネージャーの仕事です。

どうしても店舗の人員が足りないときは、自ら接客・調理を行うこともあります。

マネージャーは管理だけをするイメージがあるかもしれませんが、店舗オペレーションをすることもありますよ。

フジユウ
いわゆるプレイングマネージャーですね

企画

企画は、店舗で提供する商品を決めたりメニューのレシピを作ったりする仕事です。企画の仕事内容は、以下のようなものが挙げられます。

  • 商品企画
  • 宣伝・広報企画
  • 営業企画

企画はどんな食事がはやっているのかとかどうしたら予算と満足度を両立できるのかを検討し、新しい商品を考えます。飲食店の「おいしい」というイメージを作っているのは企画ですよ。

広報

広報は、店舗にお客様を集めるための活動を担当する仕事です。広報の仕事には、以下のようなものがあります。

  • プレスリリース配信
  • 取材
  • SNS・ブログ配信
  • イベントの企画
  • 社内報の制作

広報は、窓口となって取材に立ち会ったり記事の校正を行ったりします。また、雑誌・Webメディアへ広告を出すときの予算管理や進行管理なども行います。

会社の顔となる存在なので店舗に関する正しい知識やメディア関係者と良好な関係を築く社交性が、広報には求められます。

総務

総務は、社員の福利厚生や社内の事務作業などさまざまな業務を受け持つ仕事です。総務の仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • 備品・施設・文書管理
  • 株主総会の企画・運営
  • 社内行事の企画・運営
  • 電話・メール・来客対応
  • 福利厚生業務

社員の職場環境を整えて業務が滞りなくできるようにサポートするのが、総務の仕事です。

たとえば、自宅の家賃補助や健康診断のような福利厚生や備品や設備の管理、社内制度に対する対応など仕事内容は多岐に渡ります。

社員がストレスなく現場で働けるのは総務が支えてくれているからですよ。

店舗開発

会社の計画に基づいて開店されていくのが、店舗開発の仕事です。店舗開発の仕事内容には、以下のようなものがあります。

  • 物件開発
  • 店舗企画
  • 店舗デザイン設計

店舗開発は、業態によってどんな街に求められているのかを調査して出店の候補地を決めます。内装や方向性、オープン時の人員など新しい店舗の立ち上げの全てを担う仕事です。

フランチャイズを行っている会社では、オーナーに対する事業の説明やその後のフォローなども店舗開発が担当します。

飲食店で役職を上げるためにすべきこと4選

飲食店で役職を上げる方法

飲食店に勤めるなら出世したいですよね。役職を上げる方法はこちらです。

  1. 売上実績を上げる
  2. 他店の模範となる
  3. 上司の仕事を減らす
  4. こまめなホウレンソウ

ぼくが実際に見聞きしてきたことを解説しますので、出来ることがあればぜひやってみてください。

1.売上実績を上げる

飲食店で出世するには、予算を達成させることです。もちろん1度だけでは出世できません。毎月予算を達成させるには、店舗の力が必要です。

気持ちの良い接客や見栄えが良くおいしい商品があって、お客様を獲得できている証拠ですからね。

会社としては、売上を上げるノウハウを他店へも共有してほしいはずです。役職を上げるには実績を積み重ねましょう。

2.他店の模範となる

飲食店で役職を上げるには他店の模範となることです。1つのことでずば抜けて他店の模範となる実績があれば役職は上がります。

たとえば、以下のようなものです。

  • 店舗の衛生状態が社内1
  • お客様からの評価が社内1
  • アルバイトが全く辞めない

ポイントは社内で1番だということです。またアルバイトが全く辞めない店舗があるなら、そのノウハウを他店へ共有したいですよね。

1つの店舗だけで持っていたらもったいないノウハウは、社内で共有して欲しいはずです。他店の模範となって出世しましょう。

3.上司の仕事を減らす

役職を上げるには、上司の仕事を減らすことが重要です。あなたのできることが増えて上司の仕事が減れば、出世できるかもしれません。上司の仕事を減らすには、相手のことを考えて行動できるかにかかっています

たとえば会議の資料を提出するようにと指示があってから資料を提出するのは当たり前ですね。そろそろ会議の資料を提出するように指示があるだろうなと予測して指示がある前に資料を提出します。

言われる前に自主的にやってくれると上司は助かります。指示する必要がなくなり、上司の仕事が減るからです。相手の立場に立って考え行動すると上司から信頼されますし、あなたの評価は上がりますよ。

4.こまめなホウレンソウ

役職を上げるには、こまめなホウレンソウが大切です。ホウレンソウが大切なのは、部下の状況を上司が理解できるからです。部下の状況がわかると、上司は次の一手を打ちやすいです。

たとえば、店舗で食中毒が発生したら店長だけでは対応が難しいでしょう。上司に逐一報告していればお客様への対応がスムーズになりやすいですよね。

逐一報告してくれる部下は店舗の状況が把握しやすく上司から信頼されるので、出世しやすいですよ。

飲食店で役職を上げるには日々の行動が大切

飲食店で役職がある方との上手い付き合い方

飲食店のいいところは入社するのに、ハードルが低いことです。特別な資格が必要なく、未経験でも入社可能です。

だから20代でも店長になれるし、30代でもマネージャーになれます。実際に、ぼくは未経験から飲食店で働き数年で店長になりました。

確かに、勤務時間が長いことや休日が少ないといったデメリットはあります。でも若くして1店舗を任されることは一般企業ではなかなかありませんよね。

店長になれば責任は大きくなりますが、その分やりがいもあります。チャレンジしてみる価値はありますので、興味があれば応募してみましょう。

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フジユウ

ブロガー・Webライター
20年以上のサラリーマン経験から不自由さを感じ、選択できる楽しさを目指し発信しています。
新車営業マン・飲食店店長・マンション管理員と、さまざまな職種を経験してきました。
これまでの経験がお役に立てば、うれしいです。

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