失敗しないハウスルールの運用方法を知りたいな
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 飲食店ではハウスルールが大切な理由5選
- 飲食店のハウスルール作成のポイント
- 失敗しない飲食店のハウスルールの運用方法
この記事の信頼性
店長の経験は10数年あります。
これまでのぼくの経験を交えて解説します。
この記事は飲食店ではハウスルールが大切な理由5選について解説します。
失敗しないハウスルールの運用方法もご紹介します。
ハウスルールがしっかり運用できるのでお店の経営は安定してスタッフが辞めなくなりますよ。
この記事はサクッと4分で読むことができます。
飲食店ではハウスルールが大切な理由5選
飲食店のハウスルールはお店のなかでスタッフが守るルールのことです。
たとえば髪型やピアスに関する決まりから喫煙ルール・出退勤時のあいさつ・トイレや休けいの呼び方・お客さんへの接し方までいろいろなものがあります。
ハウスルールの目的はスタッフが気持ちよく働け、モチベーションを上げ、サービスの質を高めることです。
飲食店ではハウスルールが大切な理由5選は下記です。
飲食店ではハウスルールが大切な理由5選
- お店のサービスの質が上がる
- お店の人間関係が良くなる
- スタッフのモチベーションがアップする
- スタッフが辞めなくなる
- お店のチーム力が上がる
1.お店のサービスの質が上がる
飲食店でハウスルールが大切な理由はお店のサービスの質が上がるからです。
ハウスルールによってお店のポリシーや仕事中に気をつけることを明確にすることでスタッフは何をすべきかがわかります。
スタッフの仕事への意識が高まり提供するサービスの質を向上することができますよ。
ハウスルールを作って運用することはお店のサービスの質を上げますね。
2.お店の人間関係が良くなる
飲食店でハウスルールが大切な理由はお店の人間関係が良くなるからです。
ハウスルールによってスタッフのコミュニケーションが活発になってスタッフ同士の理解が深まります。スタッフがお互いを理解することでチームワークが生まれ、営業中の助け合いや連携プレーが生まれますよ。
人間関係が良くなるなんてハウスルールは本当に大切ですね。
3.スタッフのモチベーションがアップする
飲食店でハウスルールが大切な理由はスタッフのモチベーションがアップするからです。
ハウスルールのなかにスタッフのメリットにつながるものがあれば「モチベーション=やる気」を上げることができます。
仕事を通して楽しい体験ができるとか成長につながるなどのハウスルールによってスタッフのモチベーションを上げられますよ。
スタッフのやる気が上がるだなんてハウスルールはいいですね。
4.スタッフが辞めなくなる
飲食店でハウスルールが大切な理由はスタッフが辞めなくなるからです。
お店に対する愛情や仕事に対する意識が高いスタッフはいきなり辞めることがなくなります。ハウスルールでサービスの質が上がったり、スタッフ同士の人間関係が良ければ辞めようなんて思わないですよ。
ハウスルールは離職率を下げる効果があるので人材不足のお店には欠かせませんね。
スタッフが辞めない指導については下記の記事でくわしく解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店のアルバイトが辞めない! お店でできる教育方法はコレ
5.お店のチーム力が上がる
飲食店でハウスルールが大切な理由はお店のチーム力が上がるからです。
ハウスルールを実践していくことでお店が同じ方向に向かいます。スタッフ全員が同じ方向に向かうのでお店のチーム力は上がりますよね。
ハウスルールはお店にとっていいことばかりですね。
飲食店のハウスルール作成のポイント
それではハウスルールを作っていきましょう。
作成のポイントは下記です。
飲食店のハウスルール作成のポイント
- 明確な方針
- スタッフをしばり過ぎない
- スタッフが成長できる
- お店の人間関係を作る
- ハウスルールはシンプルにする
明確な方針
ハウスルール作成のポイントはお店の明確な方針を打ち出すことです。
何を大切にするかとかどういったポリシーを持ってサービスを提供するのかを明確にしましょう。このポリシーはすべての根本の部分なので接客をするときや調理をするときなどすべての仕事の姿勢を決めるものですよ。
お店の方針 (例)
- お客様第一主義
- 食のあるべき姿を提供する
- 新たなビール文化を創出する
- お客様から褒められる店を作る
たとえばこんな感じです。あなたの想いをお店の方針にしましょう。
明確なお店の方針を示すことでスタッフは何を基準にサービスを提供すればいいのかがわかりますよね。
スタッフをしばり過ぎない
ハウスルール作成のポイントはスタッフをしばり過ぎないことです。
スタッフのモチベーションを下げる理由にルールにしばり過ぎるとか自由がないことがあります。
スタッフをしばらない
- スタッフの仕事を制限しない
- スタッフが自分で考えられるようにする
ハウスルールによってスタッフの仕事を制限したり、スタッフが自分で考えて動けないようにルールでがちがちにしばるのは悪影響を与えます。たとえば仕事はどんなことでも店長の指示を受けるようにするとかです。
とはいえ経営者や店長としてはルールによってスタッフがおかしなことをしないようにしたいかもしれませんが、あまりルールでしばってしまうとスタッフのモチベーションが下がりますよ。
結果お店のサービスの質が低下するのでむしろマイナスとなってしまいます。
ハウスルールを作るときにはスタッフをしばり過ぎないようにしましょう。
スタッフが成長できる
ハウスルール作成のポイントはスタッフが成長できることです。
人がやる気を出す大きなきっかけは成長を感じられたときです。こんなことができるようになったとか褒められたとか人のためになれたと実感できるからこそより頑張ろうとできます。
なのでハウスルールには成長を実感できる仕組みを取り入れましょう。
成長を実感できる仕組み
- 仕事のできによるランク分け
- 役職によって名札のバッジを変える
- 新人教育を任せる
たとえばスタッフをランク分けしておいて仕事をできるようになったら役職を与えてバッジや名札でわかるようにするとか新人の教育を任せて責任感を持ってもらうなどです。
スタッフが成長できるお店にすることは大切ですよ。
お店の人間関係を作る
ハウスルール作成のポイントはお店の人間関係を作ることです。
仕事のやる気を上げるにはお店の人間関係は大切です。人間関係がよいとやる気が出ますしお店での会話も増えてストレスをためこむこともなくなりますね。
人間関係を作る
- ハウスルールで良い人間関係を作る
- サービスの質が上がる
- 離職率が低下する
人間関係が良くなればスタッフの離職も減らすことができます。
人間関係がいいと笑顔で接客ができますしサービスの質が上がります。仕事が楽しくなるので離職率も下がります。
ハウスルールを作るときはスタッフ同士のコミュニケーションが深まるようなルールを取り入れましょう。
ハウスルールはシンプルにする
ハウスルール作成のポイントはシンプルにすることです。
ルールが多すぎたり複雑すぎたりするとスタッフが混乱しますしストレスを感じます。下手したらルールを守るのが面倒になるだけでなくお店自体を辞めたくなることもありますよ。
ルールは多すぎずシンプルで具体的かつ柔軟なものにしましょう。
ハウスルールはスタッフが実践できないと意味がありませんのでシンプルなものにしましょう。
ハウスルールに入れる項目
ハウスルールに入れておく項目を上げますね。
環境面
- 休けい室・更衣室の使い方
- 食事をするときのルール
- タバコを吸うときのルール
仕事面
- 身だしなみ
- あいさつ
- 出退勤の決まり
- 仕事に対する姿勢
- 休けいのルール
- 休むときの対応
- シフト提出のルール
- 仕事中にしてはいけないこと
飲食店では身だしなみはとても大切です。
身だしなみはお客さんの満足度に影響しますからね。
身だしなみについては下記の記事でくわしく解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店の服装・身だしなみ【面接に行く服装と面接の注意点3選】
お店それぞれ独自のルール
- お客さんの初めの乾杯の音頭を取る
- ランク分けされていて仕事ができるようになると名札に役職を書く
- 名札にあだ名や自己紹介を書く
- まかないをスタッフが作り評価の高かったものをメニューにする
- 系列店との飲み会を定期的に開催
- まかないを食べたあとは感想をくわしく伝える
- 講習に参加できる
- 営業終了後にお酒を1杯だけ試し飲みして味をみることができる
これらを基にあなたのお店に合ったハウスルールを作っていきましょう。
失敗しない飲食店のハウスルールの運用方法
ハウスルールを作ることは大切ですが運用方法はもっと大切です。
せっかく作っても運用できないと作った意味ないですよね。
失敗しない運用方法は下記です。
失敗しない飲食店ハウスルールの運用方法
- 入社時は仕事を始める前にしっかり説明する
- 店長はハウスルールを必ず守る
- 時給アップの項目にする
- 出勤時毎回行う
- 適時見直す
- 初期教育
入社時は仕事を始める前にしっかり説明する
入社してまず初めにしっかりハウスルールを説明しましょう。
ハウスルールが大切だということはこれまで解説してきた通りです。
とはいえ人手不足でそんなこといってられないと思うかもです。でもハウスルールを説明しないで仕事をさせるとすぐに辞めてしまいますよ。
人間関係もできていなくて仕事もできないのですぐに辞めてしまいます。
新人が初日に何を考えているかは下記の記事で解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店の新人バイトが初日にかかえる悩み5選【簡単に解決できます】
長く続けてもらうためにも仕事をさせる前にハウスルールはしっかり説明しましょう。
店長はハウスルールを必ず守る
ハウスルールをしっかり運用するには店長がハウスルールを必ず守りましょう。
店長はハウスルールをスタッフに守るように伝えているのに店長が守らないなんてありえないですよね。
そんなことをしていたら誰もハウスルールなんて守らないですよ。
時給アップの項目にする
ハウスルールをしっかり運用するには時給アップの項目にハウスルールを入れましょう。
アルバイトの時給アップの項目にすれば否応なく守らざるをえませんよね。
出勤時毎回行う
ハウスルールをしっかり運用するには出勤時毎回行うことです。
全てのハウスルールを行うなんてことはできませんが、できることもあります。
出勤のたびにできるハウスルール
- 身だしなみ
- あいさつ
- 出退勤の決まり
- 仕事に対する姿勢
- 仕事中にしてはいけないこと
できることは毎回行って身につけてもらいましょう。
毎回やっていれば身に付きますね。
適時見直す
ハウスルールを運用するには定期的に見直すことが大切です。
スタッフが従うべきハウスルールはその時々で変わってくるからです。
見直すときはスタッフにも参加してもらいましょう。
ハウスルールは適時見直す
- ハウスルールはその時々で変化する
- スタッフもハウスルールを決める場に参加してもらう
上からハウスルールを作って従わせるのではなくいっしょに意見を出し合ってハウスルールを考えることでスタッフも主体的にハウスルールに関わることができます。自分で納得して決めたハウスルールであれば、守りやすくなりますし定着しやすいですからね。
ハウスルールを定着させるためにハウスルールを定期的に見直して話しあう場を作るようにしましょう。
初期教育
ハウスルールの説明が終われば初期教育を行いましょう。
初期教育
- 仕事内容の説明
- マニュアルを使った指導
ハウスルールの説明が終われば仕事を始める前に仕事内容の説明をしましょう。
忙しいからといって最初に手の抜くと後で痛い目にあいますよ。
スタッフが早期退職する理由は事前の説明とのギャップにありますよ。
くわしくはこちらの記事で解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店アルバイトの採用ノウハウ教えます 面接のポイント5選を解説
しっかり説明が終わったら仕事を始めていきましょう。
指導をするのに効果的な方法はマニュアルを使うことです。
マニュアルを使って指導すれば間違うことなく時間をかけずに指導ができますよ。
くわしくはこちらの記事で解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店ではマニュアルは必要?作成するポイント4選を解説します
今回は飲食店のハウスルールについて解説しました。
ハウスルールを運用すればいいことばかりです。
最初は大変かもですがやれば目に見える成果が出ます。
まずはやってみましょう。
今回は以上です。