と人手不足で悩んでいる飲食店の方の悩みを解決できる記事となっています。
なぜならぼくは飲食店の店長経験が10数年あり週末に休みを取ることができたし、他店にアルバイトを応援を送っていました。
記事前半では『飲食店の人手不足の原因』を解説し、記事後半では『お店でできる人手不足の解決策』を解説します。
この記事を読み終えると人手不足の具体的な解決策が分かるので、人手不足解消へと動けますね。
人手不足が解消できるので大きな心配ことが1つ減りますよ。
飲食店の人手不足の原因
飲食店の人手不足は深刻です。
引用元 帝国データバンク
帝国データバンクの資料によると飲食店では正社員が約66%不足。アルバイトは約84%不足しています。
なぜ飲食店は人手不足なのでしょう?
飲食店の人手不足の原因は下記です。
飲食店の人手不足の原因
- 不規則なシフト
- 雇用形態
- 採用難
- 給料が低い
- 労働環境が悪い
- 立ち仕事が大変
- 採用してもすぐにやめる
- 運営が非効率
不規則なシフト
飲食店の人手不足の原因は不規則なシフトです。
不規則なシフトになるのはお店の混雑具合の予測が難しいからです。
アルバイトならまだ決まった時間で働けますが社員はそうはいきません。
今日は開店からディナーのピークまで。明日はアイドルタイムから閉店までと社員は不規則なシフトになりますね。
雇用形態
飲食店の人手不足の原因は飲食店特有の雇用形態にあります。
数年間働いてくれればいいという雇用形態だからです。
というのは飲食店のスタッフの大半がアルバイトやパートといった非正社員で占められています。
そもそも長い期間働くことを前提としていない雇用形態なので人手不足になっていますね。
採用難
飲食店の人手不足の原因は採用難です。
飲食店では採用したくてもなかなか人が集まらない状態が続いているからです。
最近では転職市場が活発化していて飲食以外の業界や業種も採用を増やしているので人材がそちらの業界に流れていますね。
応募自体がないので人手不足になっていますよ。
給料が低い
飲食店の人手不足の原因は給料が低いことです。
飲食店の業界自体の給料水準が低いからです。
飲食店では人件費が多くかかる上にその他の経費も多くかかります。
飲食店は経費がかさむので利益率が低いのでスタッフの給料水準が低くなりますね。
引用元 就活の未来
飲食店の給料は平均より低いですね。
労働環境が悪い
飲食店の人手不足の原因は労働環境が悪いことです。
飲食店は土日も営業するのでスタッフの休みが取れなくて労働環境が悪いです。
引用元 doda
祝日や年末年始も営業しているので飲食店の年間休日は他業種よりも少ないですね。
飲食店の年間休日は96日とワースト2位ですね。
立ち仕事が大変
飲食店の人手不足の原因は立ち仕事が大変なことです。
飲食店は接客業なので立ってする仕事ですからね。
飲食店は休けいも少ないので体への負担が大きくなってしまいますね。
採用してもすぐにやめる
飲食店の人手不足の原因は採用してもすぐにやめてしまうことです。
お店の雰囲気が悪かったり、聞いていた内容で実際は違ったりとアルバイトとのミスマッチが起こっているからです。
飲食店は人手不足なので応募があれば飲食店に向いていない人でも採用します。
そのためミスマッチが起こりすぐにやめてしまうのです。
運営が非効率
飲食店の人手不足の原因は飲食店の運営が非効率だからです。
ITなどを活用しないで人がしなくていい作業でも人が行っているからです。
例えばこんな作業です。
人ではなくてもできる作業
- 注文を受ける
- お会計をする
今は機械でできますよね。
スタッフがしなくていいのにスタッフがしているからスタッフにしわ寄せが来ます。
飲食店の人手不足の原因は飲食店の運営の効率が悪いからです。
飲食店の人手不足の解決策【環境面】
人手不足を解決する方法には「ハード面(お店の環境)」と「ソフト面(店長ができること)」があります。
最初は「ハード面=働く環境面」の人手不足の解決策を見ていきましょう。
飲食店の人手不足の解決策【環境面】
- 労働環境を整える
- 職場環境を整える
- 福利厚生の充実
- 営業時間の短縮
- ITを使い効率化
- 紹介制度
- 求人広告を利用
- 外国人採用
- 短期募集
- シニア層の活用
労働環境を整える
飲食店の人手不足の解決策はお店の労働環境を整えることです。
労働環境が整えば働きやすいですからね。
たとえば下記のようなものです。
飲食店の労働環境の整備
- 有給休暇の制度化
- 交通費やまかないなどの待遇
- シフトの融通は利く
今は法律で年に5日は有給を取らせることになっています。
働く環境は仕事を選ぶときに大切ですよね。
職場環境を整える
飲食店の人手不足の解決策は職場環境を整えることです。
人手不足を解決するためには離職者を出さないようにして新しいメンバーに長く定着してもらうということが大切ですからね。
働きにくいにつながる部分を取り除くいて働きやすい職場になるよう職場環境の改善を行うことが大切ですね。
たとえば下記のようなものです。
職場環境の改善
- シフトの提出サイクルを短くする。
- いつもよりもシフトの人数を増やして業務負荷を下げる
- 社員が怒らない・怒鳴らない
アルバイトにとって店長がイライラするのはストレスです。
イライラしている社員はアルバイトにとって悪影響でしかないので気をつけましょうね。
福利厚生の充実
飲食店の人手不足の解決策は福利厚生を充実させることです。
福利厚生を充実させることでスタッフの採用や長期的な就労につながります。
たとえばこんなものです。
福利厚生の充実
- 退職金制度の整備
- 住宅手当の支給
実際に福利厚生を充実させた飲食系企業として「はなまるうどん」があります。
はなまるうどんでは下記のことをしました。
はなまるうどんの福利厚生
- 夏休み・冬休みで7連休を取る制度
- 義務教育終了までお子さん1人つきに1万円支給
- 単身赴任の場合に支給される帰省手当
各種手当てが充実していまね。
福利厚生が充実していると会社から大切にしてもらっている感があるのでスタッフはやめないですよ。
営業時間の短縮
飲食店の人手不足の解決策は営業時間を短くすることです。
営業時間を今までより短くすればその分だけスタッフの負担は減りますからね。
お客さんの数が少ない時間帯は思い切って閉店してお客さんが多い時間帯にスタッフを集中させるというものです。
そうすることでスタッフひとり当たりの負担が減ってサービスの向上につながります。
スタッフとお客さんの満足度が高まりますね。
スタッフの満足度が高まればやめることはなくなりますよね。
ITを使い効率化
飲食店の人手不足の解決策はITを使い運営を効率化することです。
効率化すればスタッフの負担が減りますからね。
たとえば下記を取り入れることでお店の運営を効率化できます。
飲食店の運営の効率化
- Web予約システム
- 事務処理
- シフト管理
- セルフオーダー
- キャッシュレス決済
- 掃除ロボット
- 食材発注ツール
予約をWebサービスから入力できるようにすることでホールスタッフが電話対応に取られる時間を減らせます。
営業時間外に行っている事務処理やシフト管理もITシステムを導入することでスタッフの負荷を減らせます。
とはいえシステムや機器を導入するには費用が必要です。
でもスタッフの負荷が減るので人手不足の解決にはなります。
調べてみると意外と安く取り入れられるツールもあるので一度導入を検討してみる価値はありますよ。
紹介制度
飲食店の人手不足の解決策は紹介制度を取り入れることです。
紹介はいい人材が獲得できてコストがかかりませんからね。
スタッフのつてで採用活動を行うので求人にかかる費用がほとんどかからないのが大きなメリットです。
とはいえ誰でも紹介してくれるわけではありません。
お店の満足度が高くないと紹介してもらえませんよ。
お店の満足度を高めると人手不足に解決につながりますよ。
求人広告を利用
飲食店の人手不足の解決策は求人広告を利用することです。
スタンダードな手段ですが求人サイトに求人広告を掲載して人材を募るのも人材不足の解決に有効ですからね。
飲食店で働きたい人の多くは求人サイトを使って仕事を探してますから効果的に求人広告を使いましょう。
外国人採用
飲食店の人手不足の解決策は外国人を採用することです。
日本人だけを待っていてもなかなか応募はありませんからね。
2019年4月に入管法の改正がされて新しい在留資格「特定技能」が新設されました。「特定技能1号(日本滞在期間に5年の制限)」を取得している外国人ならば飲食店も雇用できるようになっていますよ。
外国人を採用したいなら特定技能の窓口「【特定技能の窓】」などを利用してみるのもいいですよ。
気になる方はまず「【特定技能の窓】」へ問い合わせてみましょう。
短期募集
飲食店の人手不足の解決策は短期での募集を行うことです。
長期間働ける人が採用できないなら短期募集をするしかないですよね。
たとえば「シェアフルでは必要なときだけスポットで人員が補充できるマッチングサービスを提供しています。
「シェアフル」は無料で求人を掲載できるのがメリットですね。
短期募集は人手不足の根本的な解決策にならないので、短期募集をしつつ違う手を打ちましょう。
シニア層の活用
飲食店の人手不足の解決策はシニア層を活用することです。
国内の平均寿命が伸びていることもあり定年を過ぎても働く意欲が強い人もいますからね。
シニア層を採用することも人手不足の解決策のひとつですよ。
とはいえシニア層を採用することについて病気や怪我、体力が持つかどうかなどの身体面での不安を感じるかもしれません。
シニア層の方々でも無理なく働けるようお店側が柔軟に対応することで身体的な不安は解消できます。
たとえば「モスバーガー」は2014年ごろからシニア層の活用に力を入れていて一部のお店ではスタッフのうち60歳以上のシニア層が20%を占めることもありますよ。
飲食店の人手不足の解決策【ソフト面】
次は「ソフト面の解決策=店長ができること」を見ていきましょう。
ソフト面の解決策はぼくは店長をしていた時に実際に行っていた内容です。
人手不足は解消して週末に休みを取ることもできましたよ。
飲食店の人手不足の解決策【ソフト面】
- 面接でのミスマッチをなくす
- 初期教育を大切に行う
- アルバイトに役割を持たせる
- 終礼でほめる
- 面談のときにほめる
- 全員で遊びに行く
- 普段の接し方を見直す
面接でのミスマッチをなくす
人手不足の解決策は面接でのミスマッチをなくすことです。
長く働いてくれるスタッフを獲得するには面接でお店とマッチするかどうかを見極めることが大切です。
とはいえ面接のやり方について誰かに教わるといった機会がないので「どういったところに気をつけて面接をすれば良いのか?」「そもそもどういった流れで行うのが良いのか?」と疑問を持つかもです。
アルバイトの面接のやり方については下記の記事で解説していますので気になる方はどうぞ。
≫ 飲食店アルバイトの採用ノウハウ教えます 面接のポイント5選を解説を読む
誰でも彼でも採用していては人手不足は解決できません。
お店に合う人を採用しましょう。
初期教育を大切に行う
人手不足の解決策は初期教育を大切に行うことです。
誰でも最初はなじめるか不安ですからね。
新人のアルバイトが初日にどういうことを考えているかは下記の記事で解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店の新人バイトが初日にかかえる悩み5選【簡単に解決できます】を読む
初期教育ではアルバイトを迎い入れる準備がとても大切です。
迎い入れる準備で行う内容は下記です。
新人を迎え入れる準備(オリエンテーション)
- 新品のユニフォーム・名札
- タイムカード
- ハウスルールの説明
いきなり仕事をさせるのはやめましょう。
新品の制服を渡し仕事の説明をしてから仕事を始めましょう。
とはいえ人手不足だからいきなり働いてもらわないと困ると思うかもです。
だから人手不足になるのです。
しっかり働いてもううためにハウスルール(お店のルール)を使って説明しましょう。
説明なしに働かせるのはNGですよ。
アルバイトに役割を持たせる
人手不足の解決策はアルバイトに役割を持たせることです。
役割ができればお店にいる理由がアルバイトにできます。お店にいる理由ができると辞めなくなりますよ。
役割を持たせる方法は下記です。
スタッフをに役割を持たせる方法
- 朝礼(または終礼)役割の共有
- ミーティングの実施
朝礼(または終礼)で役割の共有
朝礼(または終礼)をして個人の目標や課題を共有しましょう。
たとえばアルバイトのAくんは電話の対応が苦手なのでそれができるようになるのが課題だと伝えます。Bさんの課題はAくんが電話対応ができるように指導することだと伝えます。
アルバイトひとりひとりに役割を持たせると、お店がアルバイトの居場所になります。
ミーティングの実施
ミーティングは朝礼(または終礼)で共有した目標や課題の進み具合の確認を行います。
ミーティングの目的はお店への参加意識です。
それぞれのアルバイトに役割を持たせることで居場所を与え、ミーティングを行いお店への参加意識を持ってもらいます。
ぼくが店長をしていたときは月1で営業終了後にミーティングをしていました。
お店の目標・課題を共有してそれぞれに役割を与えていましたよ。
めんどくさいかもですがお店への参加意識が上がるのでやめなくなりましたよ。
居場所を与えて参加意識を持つとアルバイトは必要とされてると感じます。
お店に必要とされてるアルバイトは辞めないですよ。
朝礼やミーティングのくわしいやり方は下記の記事で解説していますので気になる方はどうぞ。
≫ 飲食店のアルバイトが辞めない! お店でできる教育方法はコレを読む
終礼でほめる
人手不足の解決策は終礼でアルバイトをほめることです。
営業が終われば終礼を行います。今日の振り返りみたいなものですね。
終礼でアルバイトのA君がよかった行動を終礼の場でほめましょう。
みんなの前でほめられたらうれしいですよね。
面談のときにほめる
人手不足の解決策は面談のときにほめることです。
面と向かってほめられるのでうれしいですよね。
1対1なら日頃の感謝もしましょう。
店長から感謝されたりほめられたらかんたんには辞めませんよ。
半年に1回は1対1で面談しましょう。
全員で遊びに行く
人手不足お解決策は全員で遊びに行くことです。
遊びでも全員で何かをすると一体感が生まれるものです。
一体感が生まれればずっとこのお店に居たいと思いますよ。
ぼくが勤めていた会社ではお店全員で遊びに行くことができました。当日の応援は近くの店舗から来てもらい営業します。
その時は全員で琵琶湖に行きました。やっぱりそういうときはみんな楽しそうでしたね。
いい思い出です。
全員で遊びに行くのはハードルが高いかもですが、全員で何かをすることはおすすめです。
【重要】普段の接し方を見直す
人手不足の解決策は普段の接し方です。
普段の接し方はめちゃくちゃ大切です。
ちゃんとアルバイトとコミュニケーションをとってますか?アルバイトから話しかけやすいですか?
いつもイライラしている店長のところはいつも人手不足です。
人手不足を解決するのに大切なことはアルバイトが満足しているか、です。
従業員満足度を上げることが人手不足を解決する方法です。
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従業員満足度が分からないなら本で学ぶのもありです。
この2冊を読めば従業員満足度については充分ですよ。
まとめ:飲食店の人手不足は一筋縄ではいきません。地道に行動しよう
今回は飲食店の人手不足について解説しました。
環境面の解決策は下記です。
飲食店の人手不足の解決策【環境面】
- 労働環境を整える
- 職場環境を整える
- 福利厚生の充実
- 営業時間の短縮
- ITを使い効率化
- 紹介制度
- 求人広告を利用
- 外国人採用
- 短期募集
- シニア層の活用
ソフト面の解決策は下記です。
飲食店の人手不足の解決策【ソフト面】
- 面接でのミスマッチをなくす
- 初期教育を大切に行う
- アルバイトに役割を持たせる
- 終礼でほめる
- 面談のときにほめる
- 全員で遊びに行く
- 普段の接し方を見直す
ぼくも経験がありますが飲食店は本当に人手不足です。
でもただ手をこまねいていても何も解決しません。
お店で今すぐにできることはあります。
まずはやってみましょう。