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飲食店の労働時間が長い理由を元飲食店の店長が解説します【体験談】

飲食店 労働時間




困った店長
ああ、今日も通しで勤務かあ

他のお店でもこんなに長い時間、働くのかな

こんなお悩みにお答えします。

 

この記事の内容

  • 飲食店の労働時間が長い理由
  • 残業代・残業時間と休けい時間
  • こんな場合はどうする?

 

この記事の信頼性

この記事を書いているぼくは飲食店の店長を15年間つとめてきました。

これまでの経験から労働時間についてご紹介します。

 

この記事では飲食店の労働時間が長い理由について解説します。

 

この記事を読み終えると

飲食店の労働時間が長い理由がわかります。

対応策がわかるので明日から改善に向けて動けますね。



飲食店の労働時間が長い理由

飲食店 労働時間

なぜ飲食店で働く社員の労働時間は長いのでしょか?

その理由はこちらです。

理由⑴: 社員と会社は労使協定を結んでいる

理由⑵: 社員の負担が大きい

2つの理由について解説しますね。

 

理由⑴: 社員は会社と労使協定を結んでいる

労働基準法では1日の労働時間は8時間とあります。

労働基準法

1日8時間・週40時間の労働が基本

 

ぼくもそうでしたがもっと長い時間働いてますよね。

社員と会社は労使協定を結んでいます。

労使協定(36協定)

1日8時間・週40時間を超えて労働させる場合

会社が所轄の労働基準監督署に「協定書」を提出する。

これで月45時間・年360時間の残業がOKになります。

フジユウ
ぼくが店長をしていたときは年に1回、会社から協定書が来て署名押印していましたね。

これで1日8時間を超えて労働できるようになっています。

 

理由⑵: 社員の負担が大きい

飲食店では社員の負担が大きいです。

社員の負担が大きいので長時間の労働になってしまうのです。

飲食店ではアルバイトがほとんどで社員は数名で営業しています。

社員の仕事は通常の接客や調理があります。

それに加えて食材の発注、販促、原価の管理、予算作成などの業務があります。

社員の仕事量が多いので長時間の労働になってしまうのです。

 

負担軽減策: アルバイトを活用しよう

会社に入ったら協定書を断るのはむずかしいですよね。

あなたの負担を減らす方法を探しましょう。

あなたの負担を減らす方法はアルバイトの活用です。

つまりあなたの仕事をアルバイトにやってもらうということです。

例えば、新人アルバイト の教育や発注などはアルバイト にお願いしてみましょう。

フジユウ
ぼくが店長をしていたときはベテランのアルバイトに新人の教育や発注をお願いしてました。

店長の仕事はたくさんあるのでアルバイトに任せられることはお願いしてみましょう

仕事をお願いするためにはアルバイトとの信頼関係を作る必要があります。

ベテランバイトとの接し方・信頼関係の作り方についてもっと知りたい方は下記の記事で解説してますので参考にどうぞ

関連記事飲食店のベテランバイトの発言権が強い理由と接し方を解説します

 

残業代・残業時間と休けい時間

飲食店 労働時間

労働時間について気になるところでは残業と休けいがあります。

ひとつずつ解説しますね。

 

残業代・残業時間

週に40時間を超えて働くと残業代が発生します。

また、22時〜5時の間に働くと深夜手当てが発生します。

残業代には残業した分だけ支払う場合とみなし残業代があります。

フジユウ
ぼくが飲食で働いていた会社では残業した分だけ残業代が出てました。

一般社員のときだけですけどね。

店長になったら残業代はありませんでした。

例えば月30時間は残業があるものと想定して「みなし残業代=固定給」を採用している会社もあります。

あなたがみなし残業代を採用している会社で働いているなら、みなし残業代がいくらなのかを確認しましょう。

みなし残業代が明記されていないとアブナイですよ。

 

休けい時間

休けい時間について労働基準法に規定があります。

  • 6時間超えたら45分の休けいを入れる
  • 8時間超えたら1時間以上の休けいを入れる

休けいは社員でもアルバイトでも同じですよ。

6時間を超えるシフトを組んだら45分は休けいを入れましょうね。

 

こんな場合はどうする?

飲食店 労働時間

こんなときはどうなんでしょうか

着替えの時間

着替えている時間は労働時間に入ります。

飲食店では制服を採用しているお店があります。

会社からの指示で制服に着替える必要があるということですね。

なので着替えの時間も労働時間ということになります。

ただ着替えの時間は人によって時間が違いますよね。

5分とか10分とか人によって違いますよね。

着替えを労働時間にしているなら、あらかじめ着替えの時間を設定しておくのがいいでしょうね。

 

2店舗で働いたときの労働時間は?

複数のお店で働いたときの労働時間は合算します。

午前中にA店で4時間、午後からB店で4時間。

これで8時間です。

A店で4時間、B店で5時間は合計9時間ですからダメですよ。

 

働きすぎだと感じたら

働きすぎだったら、上司に改善してもらうように伝えましょう。

あなたが一般社員だったら、残業代が出ていますので改善されます。

会社は残業代を払うのがもったいないと考えるからです。

あなたが店長だったら、改善するのは大変です。

店長は固定給で残業代がないからです。

フジユウ
ぼくの経験談です

ぼくが店長をしていたときも長時間の労働でした。

毎週シフト表を上司に提出していましたが、ぼくの労働時間には何もコメントもなし。

アルバイトの募集をしても来なかったので休みが取れず。

残業続きでついに会社の産業医の面談までしました。

当然産業医は会社に改善するよう伝えていました。

それでも会社からのアクションはなし。

結局、働きすぎでウツになりかけていたので退職しました。

ぼくはまだましだったのかもしれません。

倒れるまで働く人もいます。

そうならないようにあなたから行動することをおすすめします。

でもなかなか言いづらいと思うかもです。

それなら退職代行サービスを使ってみましょう。

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飲食店の社員をやめる手順についてもっと知りたい方は下記の記事で解説してますので参考にどうぞ。

関連記事【体験談】飲食店の社員をやめる手順を解説します

今回は以上です。



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フジユウ

ブロガー・Webライター
20年以上のサラリーマン経験から不自由さを感じ、選択できる楽しさを目指し発信しています。
新車営業マン・飲食店店長・マンション管理員と、さまざまな職種を経験してきました。
これまでの経験がお役に立てば、うれしいです。

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