無断キャンセルなくす方法ないのかな
こんなお悩みにお答えします。
この記事の内容
- 飲食店での無断キャンセルの現状
- 飲食店で無断キャンセルが起こる理由
- 飲食店が無断キャンセルをされると起こる被害
- 飲食店の無断キャンセルを解決する方法
この記事の信頼性
ぼくの経験を交えて解説します。
この記事では飲食店の無断キャンセルについて解説します。
飲食店では無断キャンセルが問題になっています。
無断キャンセルの解決方法を解説しますので安心して読み進めてください。
この記事はサクッと3分で読むことができます。
飲食店の無断キャンセルの現状
飲食店での無断キャンセルは問題になっていてお店は頭を悩ませています。
飲食店の無断キャンセルの現状
飲食店のキャンセル率は予約全体の9.3%で無断キャンセルは予約全体の1%です。
1%なら大したことないと思うかもですが、経産省のレポートによると飲食業界の無断キャンセルの被害総額は2,000億円です。
飲食業界全体ではとても大きな数字です。
キャンセル料は請求できる
キャンセル料は請求できます。
お店に予約をしたらお客さんとお店には契約が結ばれます。
キャンセルされたらお店には損害がでます。なのでお客さんは「損害額=キャンセル料」を払う必要がありますよ。
キャンセル料についてくわしく知りたい方は下記の記事で解説していますので参考にどうぞ。
≫ 飲食店でのキャンセル料の支払いは必要?元飲食店の店長が解説します
飲食店の無断キャンセルは犯罪?
予約が無断キャンセルになったときにお店は損害金を請求することができます。
無断キャンセルは「偽計業務妨害罪」という犯罪にあたる可能性があります。
偽計業務妨害罪は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられる犯罪です。他にも、他人の業務に対してイタヅラなどでこれを妨害したとして軽犯罪に相当する場合もありますよ。
実際、飲食店で無断キャンセルした人が逮捕されたケースもあります。
このように嫌がらせ目的と考えられる無断キャンセルは偽計業務妨害容疑で逮捕される可能性があります。
こうした犯罪が成立するためにはわざと営業を妨害するために無断キャンセルをしたかどうかが鍵になります。あまりにも悪質な場合は警察に相談しましょう。
キャンセル料を請求できない事情
お店としてはキャンセル料を請求したいができない事情があります。
キャンセル料を請求できない事情は下記です。
キャンセル料を請求できない事情
- 損害の立証がむずかしい
- 交渉・裁判にコストがかかる
- お店の印象が悪くなることを心配
- お客さんと連絡がつかない
損害の立証がむずかしい
お店でキャンセル規約を設定していない場合キャンセル問題が起きたときはお店側が実際に生じた損害を立証しなければなりません。
でも用意していた食材の一部を他のお客さんに提供したりしてある程度の利益を得た場合などキャンセルによりお店に生じた損害が実際にはいくらだったのかを立証するのはとてもむずかしいです。
交渉・裁判にコストがかかる
お客さんがキャンセル料の支払いに応じてくれるときはいいですが、そうでないときはキャンセル料を回収するには交渉したり裁判をしなければならないです。このような時間・費用コストがキャンセル料の請求をあきらめる要因になっています。
お店の印象が悪くなることを心配
キャンセル料を請求することがお客さんを大切にしない店だと思われてしまうことを心配してキャンセル料を請求しないこともあります。
お客さんのウワサや口コミはこわいですからね。
お客さんと連絡がつかない
キャンセル料を請求したくてもお客さんに連絡がつかないことがあります。
最近の予約はスマホから行われることが多く予約時間になって何度電話をしても出ないことがほとんどです。サイレントモードにしておけばコールがなっても気になりませんしそれ以降はブロックしてしまえば二度と連絡がくることはありません。もちろん電話はすぐに着信拒否されるのですから連絡のしようがありません。
WEB予約も同じことです。会員登録が必要なサイトからの予約でさえその登録を抹消してしまえばアクセスされることはないのです。
結局、お店は泣き寝入りするしかないわけです。
飲食店で無断キャンセルが起こる理由
飲食店で無断キャンセルが起こる理由は下記です。
下記は調査会社の無断キャンセル理由についての調査結果です。
出典 飲食店の無断キャンセルに関する消費者意識調査((株)TableCheck)より
無断キャンセルの理由トップ3は下記ですね。
飲食店で無断キャンセルが起こる理由
- とりあえず確保
- 人気店だから確保
- うっかり忘れた
とりあえず確保
無断キャンセルの理由は「とりあえず予約しておく」というものです。
特に忘年会・新年会のシーズンや歓送迎会が増えるシーズンにはとりあえずの予約は増えます。
席の確保は若手社員が幹事となるケースが多いので「席が確保できなかった…」という失敗を避けるためとりあえず大人数で入れる飲食店を何件か予約しておくというものです。
結局ほかのお店にして無断キャンセルになりますね。
人気店だから確保
人気店なので席を確保するためにとりあえず予約するという人も少なくありません。
人気店なので予約があまり取れないからという理由でとりあえず予約する。
とりあえずなので、結局行かないで無断キャンセルをしてしまうということですね。
うっかり忘れた
無断キャンセルの理由は「予約していたことを忘れていた」というものもあります。
飲み会をすること自体は決めたけど誰が参加するのかなどは決めていないなどの場合に無断キャンセルが起こります。
飲食店が無断キャンセルをされると起こる被害
無断キャンセルをされると飲食店には被害がでます。
無断キャンセルによる被害は下記です。
無断キャンセルによる飲食店の被害
- 食材のロス
- 席のロス
- 評判のロス
- やる気のロス
食材のロス
予約される場合は基本的にコース料理を注文されることが多いですから予約人数分の食材を用意して仕込みをします。
無断キャンセルされるとこれらの食材がムダになってしまいます。
もちろんムダにしないように工夫している飲食店が多いですが、たとえば高級な寿司やふぐ・ステーキなど鮮度が命な食材を扱っているお店は食材ロスのダメージはかなり大きいです。
席のロス
体調不良や緊急性の高い用事ができたなど無断キャンセルがやむを得ない場合もあります。ちゃんと事前にキャンセルの連絡をしてくれる人はまた別の日に来店してくれる可能性も高いためありがたい存在です。
最もやっかいなのがやはり無断キャンセルです。
予約の時間になっても来店しないし連絡がつかない。もしかしたら到着が遅れているだけかもしれない。そう思って席を確保しきますよね。
そうすると予約なしの飛び込みのお客さんをお断りしなくてはいけないことになります。無断キャンセルの席のロスだけでなくお断りしたお客さんの席のロスも発生してしまいます。
評判のロス
無断キャンセルが増えてしまうとお店は何かしらの策を講じないといけなくなります。
たとえばこんな感じ。
- 電話連絡を徹底する
- 10分以上遅れた場合はキャンセルとみなす
- 料金を前払いにする
- キャンセル料を請求する
無断キャンセルをする一部の心無い人のためにルールをガチガチに固めてしまうと今まで付き合いのあるお客さんに窮屈な思いをさせてしまうこともあります。
そうした窮屈な思いをしたお客さんがネガティブな口コミを書くなんてもことも少なくありません。そうしてお店の評判が落ちていくのです。
やる気のロス
飲食店で料理を作る人は職人的な面も持っています。「お客さんに喜んでいただくために職人として最高のものを提供したい!」としっかりと準備をしています。
無断キャンセルで準備が全てムダになってしまうなんてことになったら当然テンションは下がってしまいますよね。
飲食店の無断キャンセルを解決する方法
飲食店の無断キャンセルを解決する方法は下記です。
無断キャンセルを解決する方法
- 事前決済サービス導入
- 確認の連絡を入れる
- 預かり金をもらう
- 代行サービス
事前決済サービスの導入
事前決済サービスは無断キャンセルを解決するために優れたサービスです。
事前決済サービスは事前決済が予約条件なので無断キャンセルされてもキャンセル料を必ず徴収できます。また予約のときにクレジットカードの事前登録が必要なサービスもあります。キャンセルが発生したときにキャンセル料の徴収が確実に行えるので安心ですね。
事前決済サービスは下記のサイトで紹介されていますので参考にどうぞ。
≫ 事前予約決済システム比較24選|無料飲食店・レストランおすすめアプリ&ツール・メリット・機能
確認の連絡を入れる
まず予約受付時にしっかりと人数分の席を確保してあることを伝えましょう。そうすることで予約した人の意識をアップさせることにつながります。
予約の前日や前々日などに電話やメールなどで予約確認の連絡を取ると効果的です。もしも、その時にキャンセルになってしまったとしても席のロスはさけられますからね。
預かり金をもらう
予約をいただいたら来店当日までに預かり金をもらいましょう。
「ご予約の注文の食材を準備させていただくのに費用がかかります。その分の費用をいただいております」
たとえばこんな感じでお客さんに預かり金をもらう理由を説明したら預かり金をいただきやすいですね。
預かり金があればもしキャンセルになってもすぐに回収できるので安心ですね。
代行サービス
無断キャンセル対応に手が回らないお店に代わって弁護士がキャンセル料を回収するサービスがあります。
このサービスは回収金額のうち一定割合を弁護士の成功報酬としています。
依頼を受けた弁護士はお客さんの電話番号にショートメールで督促を行ってキャンセル料を回収します。
無断キャンセルしたお客さんからしたら弁護士からメールが来たらビックリします。無断キャンセルしたことを重く受け取るので回収率は高いですよ。
無断キャンセルにお困りなら下記サイトから相談してみましょう。
まとめ:対策をして飲食店の無断キャンセルをなくそう
今回は飲食店の無断キャンセルについて解説しました。
ぼくも経験がありますが、無断キャンセルはこたえます。
無断キャンセルをなくす対策
- 事前決済サービスの導入
- 事前連絡を入れる
- 預かり金をもらう
- 代行サービス
無断キャンセルの対策をして泣き寝入りはやめましょう。
今回は以上です。